SSH による遠隔操作
SSH とは、Secure Shell(セキュアシェル)のことで、暗号技術を利用して、安全にラズパイと通信するための方法です。
ラズパイには、SSHサーバーソフトが初めから組み込まれています。また、MacのターミナルアプリはラズパイのSSHサーバーと通信し遠隔操作する機能を備えているために、すぐに、Macからラズパイをコントロールすることができます。
SSH接続を有効にする
Raspberry Pi OS の初期状態では、SSH接続は有効になっていません。MacなどからSSHでリモートアクセスするには、以下の用法でラズパイのSSH機能を有効にします。
デスクトップGUI上で設定する方法
- 左上のメニューから「設定」→「Raspberry Piの設定」を選択
- 「インターフェイス」タブを開く
- 「SSH」項目の「有効」にチェックを入れ、右下の「OK」ボタンをクリックする
起動ディスクに、SSH ファイルを保存する方法
- ラズパイの電源を切り、起動ディスクをラズパイから取り出す
- Macなどで、起動ディスクのルートディレクトリ(最上位)に「SSH」という名前の空のファイルを保存する
- 起動ディスクをラズパイに戻し、ラズパイに電源を入れる
ターミナルで SSH接続
Mac の Lanchpad > Other > ターミナル をクリックして、アプリを起動します。
SSH コマンドの後に、ラズパイのIPアドレスまたは「raspberrypi.local」を入力してリモート接続します。
ssh pi@raspberrypi.local
ラズパイのパスワード(初期設定のままだと raspberry )を入力しreturnします。誤りがなければラズパイに接続され画面はラズパイのコマンド待ち状態である pi@raspberrypi; ~$ が黄緑で表示されます。
ラズパイをシャットダウン
ラズパイのコマンド待ち状態で、シャットダウンコマンとを入力します。
sudo shutdown -h now
ラズパイの電源はすぐに切らずに後処理のためのメモリーアクセスが終了した頃を見計らってOFFにしてください
接続時にエラーになったら
ラズパイのSD Card を差し替えたりすると、接続できないことがあります。
これは、Macに記録されている過去に接続したラズパイの暗号認証情報と、接続を試みているラズパイの情報とが異なっている場合がほとんどです。このことは、WARNINGとしてターミナル画面にも表示されます。過去の暗号認証情報を記録している隠しファイル /Users/ki/.ssh/known_hosts の該当ホスト名の一行を削除することでエラーを解消させることができます。