PIC16F1455 Serial Emulator を応用してアルインコDJ-X8用 ERW-7 ケーブルを作成しました。 (FT232RLでの作成例もあります) 今回取り上げたのは、アルインコ社製ワイドバンドレシーバ DJ-X8 受信機の周波数セッティングに欠かせないPC接続用ケーブル ERW-7 の互換回路です。 DJ-X8 受信機は受信機内に保存された周波数リストに従い、高速で該当周波数をスキャンし、電波を受信するとリストに示された局名をディスプレイに表示することが可能です。
受信周波数などのリストは、受信機本体で作成することもできますが、PCのソフトウエアである「DJX8_CloneUtility」を使用して作成するのが効率的です。 ERW-7は、PCで作成したデータをDJ-X8に転送するために必要となるインターフェイスケーブルです。 DJ-X8 がPCと通信するのに、ハイレベルが2.4vのロジックレベルRS232C準拠のシリアルデータを使用しています。送信受信に1本の双方向性データラインとGNDの2本だけでPCと通信しています。PC側からの出力はオープンコレクタでデータラインに接続します。試作したものは、Device - CDC - Serial Emulator回路に、2SC1815によるオープンコレクタ回路を追加しただけのものとなりました。
ただし、トランジスターは信号を反転させてしまうので、PICからのTx極性を反転出力するプログラミングが必要です。main.cの290行あたりの BAUDCON = 0x18; で SCKP = 1 として TXデータを反転出力し、トータルの信号極性を合わせています。
<プログラム>
XC8 プロジェクト L07_ERW-7.zip |
<回路図>