PIC18F14K50の基本動作から応用プログラムまでを学びます。

18F26J50には、5本のタイマーがあります。タイマー１は、独自のクロック発信器を持つ１６ビットタイマーです。タイマー１のクロック発信器に時計用水晶（クリスタル）を接続することで高精度のデジタルクロックが作成できます。さらに、今までのPICから、タイマーをON/OFFするGate機能が大幅に強化されています。外部からの入力、Timer0、Timer2からの信号でタイマーの動作をON/OFFすることが可能になりました。まず、内部クロックをカウントする１６ビットタイマーとして使用し、タイマーがカウントアップするとインタラプトが発生する仕様について説明します。

＊注意＊
T1Gピンは、Peripheral Pin Select (PPS)機能でプログラムで、物理的に接続するピンを指定します。

＊注意＊
Timer1 の全16ビットを一括して読み出すために、下位バイトを読み出すタイミングで上位バイトの値を読み出しTMR1H（バッファ）に保存します。これによって、Timer1 の全16 ビットの値を同時に取得することができます。書き込みは、まず、TMR1H のバッファレジスタに上位バイトに書き込む値を保存した後で、TMR1L への書き込みが実行されると、TMR1H の内容によって上位バイトも更新されます。これによって、Timer1 の全16 ビットを同時に更新できますす。

タイマー１のプログラム例

PPortC - RC0 に接続されたLEDが点滅するプログラムを作成しました。 Timer１で内部クロック（４MHｚ）をカウントし、262mSecでカウントアップする毎にLEDを点滅します。

＜回路図＞

＜プログラム＞

//  File name: Timer1
//  Description: Timer1 example
//  Timer1で内部クロック（４MHｚ）をカウントし、
//  カウントオーバーでLEDを点滅させる。
//  Notes:  4MHz内部クロック
//        SW  RA5
//        LED RB0
//        LED RB1
//        LED RB2
//        LED RB3
//    Language: MPLAB xc8
//    Target: PIC18F26J50

#include <xc.h>
//
     #pragma config WDTEN = OFF, PLLDIV = 2, STVREN = ON, XINST = OFF
     #pragma config CPUDIV = OSC1, CP0 = OFF
     #pragma config OSC = INTOSC, T1DIG = OFF
     #pragma config LPT1OSC = OFF, FCMEN = OFF, IESO = OFF
     #pragma config WDTPS = 32768
     #pragma config DSWDTOSC = INTOSCREF, RTCOSC = T1OSCREF
     #pragma config DSBOREN = OFF, DSWDTEN = OFF, DSWDTPS = 8192
     #pragma config IOL1WAY = OFF, MSSP7B_EN = MSK7
     #pragma config WPFP = PAGE_1, WPEND = PAGE_0, WPCFG = OFF
     #pragma config WPDIS = OFF

void main(void){
    OSCCON = 0b01100010;       // 内部クロック4Mhz
    LATB = 0;                  // PortCのすべてのビットを「０」
    TRISB = 0b11110000;        // LEDの接続されているポートを出力に設定
	T1CON = 0b00100011;        // Timer1
	                           // FOSC/4 PS_1/4 OSC1_OFF SYNC_ON 6BIT_RW
	T1GCON = 0;                // ゲート機能を無効

    LATB = 0x03;                    // LED 2個を点灯
    while(1){                       // 繰り返しループ
        while(!PIR1bits.TMR1IF);    // Timer 1 のタイムアップを待つ
        PIR1bits.TMR1IF = 0;        // キャリーフラッグをクリア
        LATB ^= 0x0F;               // LED 4個の出力を反転
    }
}