PIC16F1459の基本動作から応用プログラムまでを学びます。

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タイマー0

16F1459には、3本のタイマーがあります。タイマー0は、8ビットのカウンターで、その入力は内部クロックか外部からの信号を選ぶことができます。 ここでは、内部クロックをカウントするタイマーとして使用し、タイマーがカウントアップする仕様について説明します。サンプルで作成したプログラムは、タイマー0がカウントアップするとLEDを点滅するものです。

*注意*
汎用ピンをデジタルで使用する場合は、デジタルの入出力をTRISで設定するだけでなく、アナログ併用ピンかを調べ、併用ピンであれば、ANSELAxでデジタル設定にする必要があります。ANSELxは、デフォルトの設定が、アナログのため、デジタル入力で使用するには、必ず該当ピンをデジタルに設定(ANSx = 0)する必要があります。

Prescaler 8bitモード
31k 4M 48M
なし 33mS 256μS 21μS
1:4 132mS 1024μS 85μS
1:32 1 S 8.2mS 682μS
1:256 8.5 66mS 5.5mS
レジスタ bit7 bit6 bit5 bit4 bit3 bit2 bit1 bit0
INTCON GIE PEIE TMR0IE INTE IOCIE TMR0IF INTF IOCIF
OPTION_REG nWPUEN INTEDG TMR0CS TMR0SE PSA  PS<2-0>
TMR0 Holding Register for the 8-bit Timer0 Count
レジスタ BIT 説明 1 0
INTCON 7 GIE 全インタラプトの使用許可 許可
5 TMR0IE タイマー0 インタラプトを使用許可 許可
2 TMR0IF タイマー0 オーバーフロー発生フラグ 発生
OPTION_REG 5 TMR0CS タイマー0 クロック選択 外部 内部
4 TMR0SE タイマー0 クロックエッジ選択 UP DN
3 PSA タイマー0 プリスケラー使用 使用
2 PS2 プリスケラー比率
111=1:256(既定), 110=1:128, 101=1:64,
100=1:32, 011=1:16, 010=1:8, 001=1:4, 000=1:2
1 0
1 PS1 1 0
0 PS0 1 0

タイマー0のプログラム例

PortC - RC2 に接続されたLEDが点灯するプログラムを作成しました。Timer0で内部クロック(4MHz)をカウントし、カウントオーバー(66mS間隔)でLEDが点滅する。

プログラム

//  File name: Timer0
//  Description: Timer0 example
//  Timer0で内部クロック(4MHz)をカウントし、
//  カウントオーバーでLEDを点滅させる。
//  Notes: 4MHz内部クロック
//    LED:      RC2
//    Language: MPLABX XC8
//    Target:   PIC16F1459

#include <xc.h>

#define LED LATCbits.LATC2

#pragma config FOSC  = INTOSC, WDTE = OFF, PWRTE = OFF, MCLRE = OFF, CP  = OFF
#pragma config BOREN = ON, CLKOUTEN = OFF, IESO  = OFF, FCMEN = OFF
#pragma config WRT = OFF, CPUDIV = NOCLKDIV, USBLSCLK = 48MHz, PLLMULT = 3x
#pragma config PLLEN = DISABLED, STVREN = ON, BORV = LO, LPBOR = OFF, LVP = OFF

void main(void){
    OSCCON = 0b00110111;      // 内部クロック4Mhz
    LATC   = 0;
    TRISC  = 0b11111011;      // 入出力設定
    OPTION_REG = 0b00000111;  // Timer 0 設定(66mSecごと)
                              // 内部クロックをカウント
                              // PS_1/256

    while(1){                 // 繰り返しループ (132mSecごと)
        while(! TMR0IF);      // タイムアップを待つ (66mSec)
        TMR0IF = 0;           // キャリーフラッグをクリア
        while(! TMR0IF);      // タイムアップを待つ (66mSec)
        TMR0IF = 0;           // キャリーフラッグをクリア
        LED = ! LED;          // LEDへの出力を反転
    }
}