PIC18F14K50の基本動作から応用プログラムまでを学びます。

18F14K50には、４本のタイマーがあります。タイマー3は、タイマー1とほぼ同様な構成を持つ１６ビットタイマーで、　タイマー３のクロック発信器からの出力、外部入力、システムクロックをカウントする１６ビットタイマー・カウンタとして使用することができます。サンプルで作成したプログラムは、タイマー３でシステムクロックをカウントしLEDを点滅するこぐ単純なプログラムです。

＊注意＊
Timer3 の全16ビットを一括して読み出すために、下位バイトを読み出すタイミングで上位バイトの値を読み出しTMR3H（バッファ）に保存します。これによって、Timer3 の全16 ビットの値を同時に取得することができます。書き込みは、まず、TMR3H のバッファレジスタに上位バイトに書き込む値を保存した後で、TMR3L への書き込みが実行されると、TMR3H の内容によって上位バイトも更新されます。これによって、Timer3 の全16 ビットを同時に更新できます。

クロック周波数とタイムアップ間隔

タイマー３のプログラム例

PPortC - RC0 に接続されたLEDが点滅するプログラムを作成しました。 Timer１で内部クロック（４MHｚ）をカウントし、262mSecでカウントアップする毎にLEDを点滅します。

＜回路図＞

＜プログラム＞

//  File name: Timer1
//  Description: Timer1 example
//  Timer1で内部クロック（４MHｚ）をカウントし、
//  カウントオーバーでLEDを点滅させる。
//  Notes: 4MHz内部クロック
//        LED RC0
//    Language: MPLAB XC8
//    Target: PIC18F14K50

#include <xc.h>

#define LED LATCbits.LATC0

#pragma config FOSC = IRC        //  内部クロック
#pragma config USBDIV = OFF, CPUDIV = NOCLKDIV
#pragma config IESO  = OFF, FCMEN = OFF, PLLEN  = ON
#pragma config BORV  = 30,  BOREN = OFF, PWRTEN = OFF
#pragma config WDTPS = 32768, WDTEN = OFF
#pragma config MCLRE = OFF, HFOFST = OFF, XINST  = OFF
#pragma config BBSIZ = OFF, LVP    = OFF, STVREN = ON
#pragma config CP1  = OFF, CP0  = OFF, CPD  = OFF, CPB  = OFF
#pragma config WRT1 = OFF, WRT0 = OFF, WRTB = OFF, WRTC = OFF
#pragma config EBTR1 = OFF, EBTR0 = OFF, EBTRB  = OFF


void main(void){
    OSCCON = 0b01010010;               // 内部クロック4Mhz
    TRISC  = 0b11111110;               // 入出力設定

    T1CON  = 0b10100001;               // Timer 1 設定(262mSecごと)
                                       // 16BITRW モード　PS_1/4
                                       // 内部クロックをカウント

    while(1){                          // 繰り返しループ
        while(! PIR1bits.TMR1IF);      // Timer 1 のタイムアップを待つ
        PIR1bits.TMR1IF = 0;           // Timer 1 からのキャリーフラッグをクリア
        LED = ! LED;                   // LEDへの出力を反転
    }
}